『映画ドラえもん のび太の魔界大冒険』

映画・ドラマ

昔レンタルビデオ活用して一通り見てこれがナンバー1だと思った
しかし時間が経って見ると自分の中の評価が変わることはあるため
変わらずすばらしいと感じるか確認するような視聴でした

結論
すばらしいポイントはやはりたくさんあった
一方で粗も目立ったため
ナンバー1の座は鉄人兵団と交代です

魔法のある世界だったら、ともしもボックスを使うのが出発点
ひみつ道具がそもそも魔法みたいなもんだし
何なら魔法辞典って道具もあったと思うがそこは大人としてスルー

序盤で石のドラえもんとのび太が順に登場する点
さらに位置と形が変わるという伏線のダメ押しは最高
得体の知れない恐怖が迫って来るのがわかる

魔法の世界を朝まで見せず、また一気に叩きつけることで
異世界のインパクトを出しつつ不気味さをぶった切る切り換えが見事

そしてifの世界に行った感をじっくり丁寧に描いてる
魔法と科学の二択の結果科学が廃れた世界線なのね
まず行く前に出木杉に説明させた上で
学校の授業はもちろんテレビCMまで芸が細かい

成績の悪いのび太は魔法が下手だったり
パパの経済力じゃ魔法の絨毯が買えなかったりと
都合よくいかない味わいに不思議とリアリティも感じられる

またゲストキャラの美夜子がすごくいい
のび太が憧れるようなお姉さん&しずかちゃんが嫉妬する画はちょっと珍しいかも
魔法で猫にされる展開も絶妙で
ファンタジー感と敵の恐ろしさと反撃の余地(月の下でだけ元に戻る)を全部表現して
しかも猫状態なら活躍してもメインののび太・ドラえもんを食いにくい
もう完璧です

助けを求められて一度尻込みするのもいい
敵や冒険の恐怖を伝えられるし
トントン拍子すぎると視聴者置いてっちゃうのよ

ただ「あなたたちが選ばれし者だから」はさすがに急すぎる
「博士の説が受け入れられなくて人々が離れてしまった、
あなたたちしか頼れる人がいない」で十分だと思う
ジャイアンスネ夫が戦う理由も「どうせ滅ぶことになるから」じゃなく積極性がほしかった
博士に恩あるんだからその方が自然でもある

加えて戦いに行く理由が弱い
博士と美夜子はともかく
地球としては台風くらいしか兆しがない訳で
それなのに一週間かけて敵地へ乗り込んでくってもはや侵略戦争だよね

似た形のパラレル西遊記(本作がベースと思われる)だったら
ゲームの世界だから、という鉄壁の理由づけによって
「選ばれし者」の強引さを解消できる上
魔王は悪・問答無用で倒していい存在として扱えるんだけどな
いきなりすぎる倒し方の提示も違和感なくなる

そして宇宙の旅が超いらない
どうしてもSFっぽく見えてせっかくの魔法感が薄れる
惑星ならボスのいる場所付近に着地すればいいものを
冒険旅を描きたい都合で
「この穴からしか惑星に降りられない」という苦し紛れ設定

地球から直で魔界への扉開いてほしい、心から
バイストンウェル方式でええやん

しかし冒険内容は非常にいい
敵の怖さと対抗する道具の心許なさがスリリングで盛り上がる
タイムマシン空間すら越えて追ってくる敵めっちゃ怖いw
ただでさえ不安な石ころ帽子を
のび太視点で他の皆を見えなくすることでいっそう不安に見せるだけでなく
ドラ映画の主役はのび太だぞと再確認させるメリハリになる

ドラミ来て1回終わろうとするシーン(すごい好きだった)は
今あらためて見るともしもボックスの解釈が気になるし
(新しい世界が創造されるのか元から無限に存在する並行世界にジャンプするのか不定)
この世界の延長上の未来からドラミ来られる?という疑問はあるが
子どもアニメでそこまで追及しなくていいかな

ただ魔法の世界にも元の世界と同じ人たちが存在する理屈からすると
元の世界にも美夜子や博士は存在するべきだわ(魔物じゃねえんだから)
登場させなくていいけど「向こうにはいない」と明言するのは悪手だった

ぼくらのみたいなやつね
ちょっとニュアンス変わるけど鉄人兵団のあれがやれるならやれるはず

ってな具合で
七長三短といったところ

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そういや石を見たドラえもんが「誰だこんなもの作って」と怒る場面、
許可なくコピーを作るなって意味で言ってるんだとしたら
ファンタジア感のあるほうきのダンスは盛大な自爆になります
珍しくドラえもんを呼ばない、ほうきとの絡みからOPいく形はよかったんだけども。

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