『映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記』

映画・ドラマ

これは傑作
ドラ映画でトップ3に入るわ
とにかくよくできてる
マンガ版のないタイトルのため藤子F不二雄がどこまで作り込んだかは不明

過去の時代へ行って使った西遊記モチーフのゲーム機から
不注意によって妖怪たちが外に飛び出して
現代に戻ったら歴史が変わってた、また過去に戻って歴史を戻そうという話

孫悟空を見に行く流れがあって事件の導入が非常にスムーズ
そこから帰ってきた現代の、妖怪に支配されてる感がすばらしく不気味
何かがおかしいぞという気配のチラ見せが最高
最高に怖いw

最初に見かけた悟空の謎を後で回収する形がワクワクするし
敵の名前を呼んでマシンに戻す形は西遊記を見事に踏襲してる
単独行動の見せ場ありさらわれ展開あり
ゲストキャラは限られた出番でしっかりキャラ立ちとドラマがある
そして主題歌カッコいい、途中の挿入も盛り上がる
もう見応え120点!

あえて難点を挙げるなら本作はミスのリカバリーなのね
シリーズの他の作品だと地球の危機を人知れず救うとか
遠い世界でできた友だちを守るために戦うとかプラスの価値を生むところ
これは自分で作ったマイナスをゼロに戻すだけ
つまり歴史的にあってもなくてもいいイベントなのだ

面白ければ別にいいと言うことはできるが
重過失で歴史を変えてしまった罪は
タイムパトロールあたりにバレたら実刑級じゃねえかな
シャレにならん
しっかり謝ってたから少なくとも事の重大さは認識してる模様

タイムパラドックス周辺の
歴史が部分的にしか変わってない点や
のび太たちだけが人間のまま記憶を継承してる点は目をつぶっていい
フィクションはそんなもんだ
シュタゲだってこんな感じだったはず

ただタイムマシンの行き先のブレは完全にストーリー都合で
他のドラえもん作品と整合性が取れなくなるので
「最近不調で修理しようとしてる」の1設定足してやるのがいいな

大筋バックトゥザフューチャー2感がある点も目をつぶっていい
似すぎてなければいいんだよ…と思ったらこっちが先か、失礼しました
たまに日本語が変なのもこの際許容する

22世紀のゲームがファミコンさながらのドット絵と電子音なのは
急速に進化した現実のゲーム業界の方を褒めようw
あるいはあえてのレトロテイストと解釈してもいい

しかし主題歌2回挿入は多い
もう1曲用意できないなら2回目のはカットするのが賢明

唯一明らかに問題アリなのはドラミの存在
脈絡なくて完全に蛇足
リンレイがのび太解放するからその流れで普通にピンチ脱出できる、
むしろ行動が際立つ分そっちの方がいい
どうしてもドラミ登場させたいなら最低限伏線入れとかないとさすがに都合よすぎるわ

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モブでモトヒラくん出てくるのは笑った。

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