描写の限界

雑記

物語を作るにあたって
自分より頭のいいキャラは表現できない問題

自分が100メートルを9秒台で走れなくても
9秒台で走るキャラは描ける
何なら実在しないレベル、5秒で走るキャラすら描ける

その点頭のよさは説得力を出すのが難しい
「持ち前の頭脳を駆使して大ピンチを脱した」などと
雑なダイジェストでお茶を濁すのが精一杯である

職業モノも必死で研究すれば
実例に近い内容で賢そうなものは描ける
ただひねりを加えようと思うとやはり門外漢には難度が高く
池井戸潤や海堂尊は分のいいフィールドで勝負できてると言える

南風原カーリングストーンズで感心したのは
試合における具体的な個々の石の動きまで描いてくれた点で
競技に対する理解をずいぶん深めることができた

戦術の一手一手を見せるとなると素養が要るし
読者に伝えるにはまた技量が要る

ただトップレベル同士の高度な対決には至らなかったのと
狙ったとおりにいかないというスポーツ的不確かさはある訳で
じゃあ氷上じゃないチェスや囲碁将棋といった“狙いと結果のズレがない”競技って
どうやって表現するんだと気になった次第

実際見てみた感想は後日。

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