高校野球部員の殺人事件と魔球の秘密の物語
圧巻
ミステリって真相が明快すぎるとネタバレしやすい、
複雑すぎると疲れる上になんだかわからなくなりますよね
本作の野球部と企業をめぐる事件、謎の提示、
終盤の収束と人物描写、哀愁等々がバランスよく美しく凝縮されてるの
完成された小説を前に人は皆無力だ
映像化したところで蛇足や二次創作にしかならないと認識できる
東野圭吾大御所すぎて好きな作家の名前として出にくいけど
これだけ読んでればもう確実に好きだわw
もっと早くハマってたら小説に打ち込んだかもしれないし
逆に作り手側にいくことを完全放棄したかもしれない
テレビ中継の映像が手軽に見られない時代設定も
登場人物の行動や精神性に合ってるんだよな
あえて言えば野球の話に分類するには野球である必然性は幾分弱いか
まあ昭和はスポーツを代表する性質が強かったろうし
そここだわってもしょうがない
公立校のワンマンエースってことで
ちょいちょい砂の栄冠思い出しながら読みました。