『映画ドラえもん のび太と竜の騎士』

映画・ドラマ

やや異色作なのは奇策か新境地か

自由な遊び場所を求めて地底空間を活用し出した後
撤収時にスネ夫を置いてきてしまったことに気づく
助けに乗り込んだ先でそこに生きる人々・文明に接触するのが
後年のドラビアンナイトでしずかちゃんを助けに行く形に近い

宇宙なり地底持ち出さなくても場所はあるし道具で作れるだろとは思う
何より地中にこんな広大な空間ある?人類に隠せる?という突っ込みは不可避
ただ内容さえよければドラ映画としては許容し得る

長所と短所が表裏一体で
子どもに理解しにくく
逆に同伴した親はまあまあ驚いたと思う
終盤入っても着地が見えなかったもん

ドラえもんに限らず低年齢向けアニメのキャラって
いいやつ悪いやつがはっきりしてるのが大半なところ
本作のメインゲスト(騎士)は善人かつ敵にもなるのね
仮面着脱含めてシャアみたいな人w

それはトカゲ人間の地下帝国が悪者集団ではなく
彼らなりの正義と生存を掲げてるからで
ここに独自の味わいがある

伏線回収要素もあって
子どもが読解力を一段上げる役に立ちそうな見応え

タイムマシンありきである以上パラドックスは生じるし
最適解はまだ追求できる
でも作品の形としてはこれでいい

まあ過去を変えることそのものを責めると
鉄人兵団的に“ブーメラン”になる上
ドラえもんがそもそも野比家の過去変えるマンなので深追いしない方がいいかな

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あとどこでもドアは故障中で使えないとか
明言しといた方がよかった
使えよ!って場面が多すぎるw

ちなみに映画限定で出会う相手って遠い宇宙や過去といった
隔たりの先にいるのが相場なんだけど
地底の人たちは同じ地球どころか
東京のそのへんの川潜った先にいるため
本編の世界観に影響を与えかねないスリリングな設定と言えるでしょう。

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