海堂尊は昔チームバチスタの栄光を読んで
悪くはなかったけど読みやすくなかったし
他の作品もシリーズものばかりの印象で
わざわざ手出すほどじゃないなと、ずっと無縁でした
今回これなら単発で読めそうだなと思ったら
がっつり共通世界で共通登場人物でしたw
こういうの固定ファンは嬉しくてもライト層には優しくないよなー
内容はコールドスリープで
万能じゃなくて手間も金もかかる点がリアル寄り
ちょっとラーメンズ思い出すかも
コールドスリープが実現するとしたらこんな法整備がなされるだろう、
そのルールをめぐって・絡めてどんなドラマが展開するか…という形は
アシモフのロボット三原則小説の現代版といったところか
個人的に興味もてる、かつタイムリーなテーマなんですがとにかく読みづらい
良く言えば格調高い、悪く言えば気取ってる文体
セリフと地の文が両方キザなため胃がもたれてしまう
特に男女の掛け合い部分は地獄
対決する訳でもないのに無敵級キャラが複数出てくるのも美しくない
そもそもストーリーの動きとしては短編程度のボリュームなのよ
それだけ装飾だらけということです
ついでにタイトルの「領域」のワードチョイスもフワッとしてる
しかしこれが人気作家のシリーズってことは
難解な読み物についていける日本人が案外多いんだろうな。