『M3GAN/ミーガン』

映画・ドラマ

なかなかひどかった
正直言うと終盤はもう失笑しながら流しました

事故で親を亡くした姪の話し相手として
開発中の高性能アンドロイドを用意したら
そいつが徐々に暴走してく感じの話

いや、大昔にアシモフが書いてるのを引用するまでもなく
こういうの作るとなったら
絶対人間を攻撃しないように設計するじゃん
にもかかわらず攻撃を始めた、なぜか?の大喜利ができない時点でほぼ駄作です
数十年前の原作だったりするのかな

今映画にする強みがあるとすれば
現代の技術から想像しやすいリアルなアンドロイドを表現することくらいか
そこもきっちり外してます

まず身体能力が高すぎる
本体の機敏な動きに加えて射撃・格闘能力まで高いんですよ
これを一民間会社が開発して1万ドルで売るっていうね
世界中の軍隊が大量導入するわ
鈍器で一撃とか深夜に放火するとかで十分だったのでは

そもそも知能が高ければ高いほど
殺すという行動に違和感が出てくる
だって警察動いて捕捉されちゃうじゃん
脅して従わせりゃ済むじゃん
逆に殺す前提なら事故に見せかけるとか他人になすりつけることをなぜしないのか…

そしていくら高性能でも警察や軍隊が本気で来たら即鎮圧される訳で
ホラーとして魅せるなら大量殺戮モードより暗躍・暗殺モードに重点おくしかない
オカルトホラーじゃないから超常現象でビビらすこともできない

高性能殺戮マシンなのにコップ1杯の水で損傷する
アンパンマン並みの耐水性能にも絶句

もう機械が疑似的に感情を見せてるというより
普通に感情もっちゃってる印象なんだな
これも本気で描くなら相当な大喜利事案ですよ

また子どもに拠り所を与えた結果依存が強くなりすぎて
人間社会に呼び戻そうと必死になる形の作品としては
30年前のドラえもんの『森は呼んでいる』にも遠く及びません
(テレビスペシャルの30分尺のやつ)

ついでに言うと女の子が感情豊かすぎて
心閉ざしてるというよりはバラエティタレントのそれに見えてしまう
子どもの演技を言うのは酷かもしれんが演出つけるのは大人でしょ。

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