どうした三谷幸喜
(やってたか知らんけど)学生運動時代に退行でもしたんだろうか
政治家が「記憶にございません」と言ってると思ったら
ホントに記憶喪失だった、みたいな話かと想像してました
違ったわ
普段そう言ってる総理がバチ当たってホントに記憶を失った、後
真人間として更生してくお話
しかも思いつきのギャグから膨らませたというより
がっつりストーリー描きにきてる
ただそれにしてはねえ…
前提に無理がありすぎる
外面だけいいクズならまだしも
印象悪くて能力もない男がなんで総理になれたのか
記憶喪失のことをなんで家族や閣僚にまで隠すのか不自然で不可能
人気最悪なら取り繕うよりケガを理由に辞めさせるでしょ
官房長官がウィットに富んでたり
党首どうしデキてたり夫人(秘書とデキてる)がタレント風だったりその他諸々
全然日本の世界観じゃないの
舞台だったら洋風な名前の大統領にして曖昧に架空の国をイメージさせるところ
映画だからかっちり描くしかなかったって具合でしょうか
リアリティなくても設定作り込むとかナンセンスに寄せるとかやりようはありますよ
「架空の国だから何でもあり」じゃさすがに雑すぎます
作品の核にしてもこれ
「しがらみと私欲まみれの総理よりピュアな素人の方がマシだ、1から学び直せ」って趣旨でラサール石井系の人は「日本政府への見事な風刺だ」って嬉々として取り上げそうだけど
困窮者の暮らしを見て支援を厚く・消費税を下げて大企業から取ろう、と
なかなか共産党色がすごい
(学校の恩師に教わり直したせいで日教組の左派傾向が…?)
キャストであれスタッフであれ比較的高所得の方が多いでしょう
そういう社会では皆さんもっと手取り減ると思うんだけど
どういう気持ちで作ってるんだろうなあ
支持率2%ほどのダメ人間が表立った暴力もなく首相やれるとなると
それこそ実質一党独裁的な状態なのかもしれない
でも堂々と批判できる自由があるだけ某国より健全なのかも
結論、政治家の性格さえ良ければ世の中は上手くいくという青めの作品です
まあ共産主義もマルクス自体は悪い人じゃなかったってか
そういや暗殺されかけた大統領の替え玉の映画が昔あったわ
似た構図でもあっちが自然な形だったんじゃないかな
詳細覚えてないし見返してみてもいいな。