『るろうに剣心(実写)』

映画・ドラマ

皆さんご存じのビッグタイトル
幕末に暗殺者として名を馳せた剣心が事件に巻き込まれながら
過去と向き合い未来を見つめてく物語

マンガのテンションをそのまま持ってきてるせいか
キャラの造形・動き・セリフ回し全体に違和感がある
ぶっちゃけ素面ではきつい
マンガのファンは基本実写歓迎しないだろうし
本当に佐藤健の殺陣以外売りがない

しかし一番気になるのは剣心の暗殺時代のスタンス
「平和につながると信じて」ってのがマジで何言ってるかわからない

戦国時代の武将が言うならまだしも
江戸時代ってずーっと平和だったんだよね
それをペリーがやってくるわ弱い国が征服される世界情勢になるわで
やられない体制を整えるぞ幕府に任しておけん、ってんで国が乱れてんですよ

なので倒幕した時点ではまだ全然解決してない訳で
「改革の進みが遅い」とか「結局藩の利害にとらわれてる」といって
自分の認識や判断・行動を悔いるなら寄り添う気持ちになれるんですが
そんな漠然と人殺しはいかんなあとか反省されても
激動の時代をボーっと生きてきたんですね」くらいしかかける言葉がない

もしかして暗殺者時代は10歳くらいだったんか?
だとしても10年経ってんだから総括して生き方考える時間たっぷりあったろーよ
何のんきにぶらぶら放浪してんの

将来についても漠然と平和を願うだけで
政治家になって国を動かそう、まず同じ志の仲間を集めようといった
具体的な行動のヴィジョンが出ない
“殺しはいかんが悪は見過ごせない、あと降りかかる火の粉は払うぜ!”
まとめるとせいぜいこんな感じ

おっとりした性格と整合させるために設定しくじったんかな
社会のレールの外で殺人マシンとして育てられたファブル
復讐のことしか眼中にないまま戦い続けたヴィンランド・サガと比べて
主人公の心の動きにまるで関心がもてない

剣の達人と暗殺の達人ってスキル別物じゃね?とか
刀両側峰にした方がよくね?とか(実際無駄にケガした)
なんで暗殺者が有名になってんのとか
剣の達人の用心棒ってニーズある?とか細かい違和感も随所に

そういえば
るろうにの「に」は助詞かと思ってたんだけど
「るろうに」で名詞なのか
流浪人が訛った…?
エドが「鋼の」って呼ばれるのと近い…?

なお諸々のポイントが原作の問題か映画のせいかは存じません
ほぼ未見、
アニメになったとき涼風真世が出るってんでチラッと見た程度です
当時の少年で涼風真世側からるろ剣にアクセスした奴はものすごいレアだと思うわ

ところで香川照之ってだいたい汚れ役で見る気がするから
プライベートのイメージ悪くても問題なくないか
そういうもんでもないのか。

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