『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

すごい良書、かつ自分の考えに近い

目の見えない人との実際の関わりやインタビューから
情報と意味を認識し適切な接し方を考える、
さらに(健常者が)普段の自分を捉え直すヒントを得られる一冊です

気遣うということは一般的に良いことですが
過剰になればよそよそしかったり失礼だったりしてしまう
それは障害云々以前に物事全般に言えることです

適切な距離感を得るために必要なのは相手をよく知ること
他者を完全に理解するのは無理でも、知る努力を続けることで
理解に近づいていくことはできるはず

その意味に限ってもこの本はたくさんの具体的な事例・考え方に触れられて
人としての成長を促してくれます

よりすばらしいのは
障害者との関わりという出発点から人と人の関わり全般を超えて
自分や社会に対する新たな視点を得られること

そもそも他者の視点とは新たな気づきをもたらすものですが
見える人にとって差異の大きい見えない人の視点であれば
気づきが大きいのも頷けるというもの

「障害者」の表記に関する安易な対応への指摘もよく言ってくれたという感じです
また障害者とユーモアの見解に関して激しく同意、あらためて動画で詳しく述べます
遅かれ早かれこの価値観がスタンダードになってくと思いますよ。

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