『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

映画・ドラマ

筋ジストロフィーの方のドラマみたいなノンフィクション
病気や障害について学ぶのは堅苦しくなりがちなので
こうやって物語を通すと理解を広げるきっかけになります

モデルとなった鹿野さんのキャラクターのおかげで
楽しく正直な気持ちで見られる作品
ただ映画より(単発でも)テレビドラマの方がしっくりくるんじゃないかな
「実話です」って前面に押し出さなきゃいけない時点で商業的な弱さを露呈してます

セリフや周りの人にテンプレ感もあるものの
「実話だから」とか「主役を立たせるため」ってことならしょうがないか

さて
障害などによって自立が難しい人を税金でサポートすることについては
多くの人が異論ないことでしょう
ではその範囲はどこまでかってことを本作は突きつけてきます

問題にすぐ対応できるよう入院してもらった方がいい、
でも病院では自分らしく生きられない、自宅で生活したいって場合に
追加でかかるコストを公費で負えるか否か

鹿野さんは大勢のボランティアのサポートによって実現しました
今日ではクラウドファンディングが有効なケースもあるでしょう
しかしどちらも本人のキャラクターや営業力に左右されますし
事例が多くなるほど集客力が落ちる恐れはあります

ここを安定して支えてくれる基金があるといいのかな
いかに出資者に見返りのあるサイクルを作るかですね
やっぱり無償の善意は継続が難しいので

三浦春馬、この役では悩んだ状態を乗り越えられたのになと
リアルのセンチが上乗せされます…

ちらっとレビュー見たら自分勝手なキャラへの批判が目についたんですが
「こう考えなくちゃいけない」じゃなくて
「謙虚な人がいて図々しい人がいるのは障害者も健常者も変わらない」くらいに
ゆったり受け止めればいいんじゃないでしょうか。

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