『花の鎖』

うっすらネタバレします

3人の女性のお互い関連する物語
謎の人物から毎年高価な花が贈られてくる事実がカギとして提示される

花やきんつば等、それぞれの関係性が早々に示唆されて整理したくなる…
メモしたり人物相関図を書いたりしたくなるんですが
メモできる環境やまとまった読書時間がないと苦しい

また事件系じゃない上3人分をちょっとずつ進めるもんだから話の動き出しが遅い
作家の信頼を確立してるからできる形かな
3人の区別がつきにくいのもやや難儀
(1人は文体が教科書みたいで、たぶん意味はあったけども)

謎に対する回答は悪く言えば地味、良く言えば自然で説得力がある
ただリアリティがあるかと言うとそれほどでもない
ドラマチックなら荒っぽくてもいいじゃんって傾向あるよねこの人

そういやあんまり醜い人間が出てこなかった気がするw
上品にまとまったきれいな作品です。

久々に見たくなったな
タイトルとURLをコピーしました