『「個」を見つめるダイアローグ』

DAO関連でよく目にする伊藤穣一に惹かれて手に取った
(もっと早く目にしろという指摘はひとまず置く)
村上龍との対談本、元々親交があるようで
どちらかというと読者に聞かせる意識が強いのかな

世相を様々に語る内容で今見るとちょっと古い
ブログという言葉に注釈がついたり
(もちろん既に普及してたはずだがいろんな読者を想定して、おそらく)
ネットフリックスの業務内容が今と違ったり
あとホリエモンへのあたりがやたらきついw別にいいじゃねえかと

とはいえ当時の問題がずっと解決してないという意味だけでなく
今なおめちゃくちゃ学びがある、味わいがある
二人とも見識が深く、自分で見聞き・行動するタイプなので
情報にリアルの重みがある上わかりやすく語ってくれる
スラスラ入ってくるのよ

一般に「本を読め、本は先人の知識の宝庫だ」的なことを言われますよね
まあ出版できる人間が一握りだった時代はそう言えたかもしれませんが
これだけ本・文章があふれた世の中になると
凡人が書いた本や伝え方が下手でわかりにくい本も大量にある訳じゃないですか
情報を取捨選択する技術が必要になってしまう

そんな原点イメージの
「本は世界を広げてくれる」を体現したような一冊
活動の方法が異なる二人なので組み合わせの価値も増します。

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