『箱庭図書館』

作家と本好きの姉をめぐる人たちの風味多様なオムニバス
淋しい狩人と続けて読むと印象近い感じがするけど
そんなに本そのものに軸足は置いてない

代表作でもない数ある著作の1つがこのクオリティなのはさすが、
アニメでも実写でも下手な脚本でいくよりプロの物書きに頼ればいいよなあ
と思ったら本作、募集した素人の作品をリメイクする企画だったんですね
言われてみれば確かに1作ずつ毛色が違う(言われなければわからないw)
特に最後のやつは(本人も言うように)乙一カラーが強いかも
オーロラの彼方へ系の美しいやつです

作家のあり方としてか企画には批判が多かったとのこと
マンガでは物語と作画の分業がずいぶん普及したし
(アシスタントが描くって意味で実態は昔からあったと言える)
小説でもシナリオと描写を分業したっていい
これは常々言ってるやつ

自分で作曲して歌う人も歌うだけの人もいる
聴く人が好きなように応援すればいいだけの話です
そこで争っても不毛でしょう

なおラノベちっくな少年少女の応酬がちらほらあって
化物語ではちょっとしんどかったんですが
話の進行止めないこの程度なら読めるかな
たぶんこのへんは個人差が大きい

ついでに
新年明けるって表現見つけてギョッとした件も…
一人称の文だから許容かな?

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