『塩の街』『A MASKED BALL』『ベルカ、吠えないのか?』

旧サイトより統合

まあ有川浩なら何読んでも外さないです
特にこれは原点的な作品で自衛隊三部作の一角でもあります

破滅に向かう世界の人々の生き様がいい
それでも人は恋をしていたというベタ甘系ではありますが
入江のキャラが立ち過ぎててくどさはありません
(入江が完全にギアスのロイドで脳内再生されます)

同梱の後日談も必読
国防を考える機会としてもぜひ自衛隊ものを

ちなみに映像化するなら自衛隊三部作が映画、図書館戦争はTVドラマでしょう

ゆうこりんがこりん星からりこん星になったように
乙一が離婚したら×一(バツイチ)っていじられるんだろうか

ラノベに近いところにいることもあって物語世界に入りやすい乙一作品にあって
これは特に秀逸、そして無駄がない
どんな本かなって立ち読み始めて気づいたら最後まで読んでたような滑らかな臨場感、
それでいてミステリとしても効果的に盛り上げてみせるドラマ性は
エンターテインメントの個人的理想形です。マンガでいうと中原アヤ

同梱の天帝妖狐(むしろこっちが表題で全面改稿後らしい)も儚い不死もので
むしろこっちの方がお気に入りだったり

地の文を書くのは難しい
下手な文ならない方がマシだと思って私は台本スタイルでやってます

当作はただでさえ縁遠いロシアンマフィアの世界などを
犬目線で世代をまたいで展開するのですが
地の文のワイルドさが犬たちのそれに勢いを増して
かなり異色の世界観を堪能できます

いやあ小説の可能性ってまだ広がりますねー

タイトルとURLをコピーしました