『平面いぬ。』

乙一初期の短編集
若い頃の作品のはずだけど素が暗いからか(失礼)落ち着いた、地に足の着いた印象

きれいにまとまる・伏線を活かすようなテクい作りで
そこは作者の力量の賜物なんですが
せっかくの伝奇・プチオカルトの世界が作り物っぽくなってしまうので
ここでやらなくてもよかったよなと思います
(でも考えてみるとだいたい伝奇か…?)
ちゃんと面白いけどね

特にこういうジャンルって映像より読者の想像の中の方が豊かに描けるかと
量子論よろしく“観測”すると1つの状態に定まっちゃうんですよ

ちなみにBLUEは死にぞこないの青の誕生秘話でしょうか…

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