作者自身、まじめに働いてる大人が好きと言ってるように
有川浩作品の魅力の1つは常識人の活躍にあります
その点、社会感覚の欠如した演劇人たちの経営を
外部のサラリーマンが立て直すという本作は真骨頂といえるでしょう
まあ外部ったってそもそも身内で制作やって役者に個別のコメント出してれば
立派なスタッフです
｢俺には届かない世界だ｣みたいに達観してますがもはや気の持ちようで
やってることは完全に内側の人だ安心しろと言いたい
(私なんか演技にまったくうるさくない性質なので
自分で書いた本ですらロクに役者にコメントすることがない)
劇中でも述べられるようにこいつらアマチュアとしては大規模で集客力のある劇団で
それでも売れない・食えない役者たちです
演劇人の生態を知る一助にもおすすめ
以前テレビで舞台やろうとしてるの見たのはこれの関連かな
人数いて描写を掘り下げるのに尺が要るため
1、2巻と出て次の完結待ちのようです
そして例のごとくどいつもこいつもやたら察しがいいｗ
リアルもみんながこの水準だったら優しいきれいな世界になるのにね(´・ω・`)
