『淋しい狩人』

様々な本をめぐる古本屋さんの短編集
ビブリアの先輩にあたるのかな
(なお普通に死人は出ます)

まあ物書きは大半が本好きでしょうし
お気に入りやウンチクから膨らませて書きたいこともあるでしょう
マンガ家がネタ尽きてくると劇中にマンガ家登場させる的な…
それはちょっと違うか

そこでじじい店主の味わいを出しにいくのが作家ガチ勢で
手っ取り早くおっぱい美女にしちゃうのがラノベ、って対比は象徴的かも
そして失言かもw

ちょっとガチ勢がすぎて語調が古くさいです
じいちゃんと孫の会話など軽快ではあるもののそれでもなんか軽くない
しかも三人称視点なのに“イワさん”呼びだったりちょいちょい主体性出してくるのが気になる
別に技法としてダメではないが昔のNHKドラマみたいで個人的に引っかかる

安定の社会派カラーで個々のエピソードとベースの日常のバランスがよく
フィクションだからってきれいにまとまらないのも味

ただ歪んだ鏡のオチわからなかったので誰か教えて
要素が不文律(地下街の雨所収)(好き)とわりと共通してて時期近くて
プロット一緒に生まれたのかなと思ってみたり

なお爆笑の語を一人笑いに用いてるのは意外
しかも結構前に書かれた本で
意図的であろうとなかろうとプロがやるとなると
正式に辞書に書き加えられるのはもう時間の問題か

でも納得いかなかったのが
17歳と27歳の交際ってまずいか(水商売のせい?)

すぐ結婚はちょっと考えた方がいいし14と24だったら家族会議かもだが
17ならよくない?
条例的な配慮と受験への支障確認するくらいでいいでしょ
そのまま25と35で結婚するかもしれないじゃん

言い分も聞かず否定ありきの家族には失望しますね
本作の人々は柔軟そうな、話せばわかる空気感があったので
なおさら驚きげんなりしました

そういやこいつらもだいたいそんな歳

【金田一少年】犯人たちの事件簿「異人館村殺人事件」勝手に描いてみた

しかしこういうこと言うと立場が危うくなる世の中なのです

立民・本多氏「12歳と21歳だってないとはいえない」 WT寺田座長が意見書
立憲民主党の本多平直衆院議員が性交同意年齢に関する議論で「50代が14歳と恋愛し同意があった場合に罰せられるのはおかしい」などと発言した問題をめぐり、本多氏が…

一般的な感覚ではそりゃよろしくないが法って理屈でしょ
叩いて悦に入ってないでちゃんと向き合うべきなんじゃないの
真剣交際かとか片方成人は不可とかナンセンスだと思いますよ
議論じゃなく首切って終わらせるやり方は最悪。

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