『部長 島耕作』

マンガ

部長職時代の奮闘記
ベースは家電メーカーでも大企業ゆえグループ会社が様々あり
ワインを売ったり歌手を売り出したり
作品におけるいい味変になってるかも
まさに総合サラリーマンマンガといったところか

当時の世相を反映してこの世界にも不況の波が押し寄せる中
良識と弁舌、基礎能力の高さでしっかり成果を上げていきます
女性関係は前作と比べてやや狭く深くなったかなw

また前作は島の味方=常識人/敵=非合理的で私欲を優先する人
という善悪のはっきりした登場人物の印象だったんですが
ここへ来てただの我がままと思いきや魅力もあり役立つ部下や
性悪な自分に向き合って態度を改めていく上司など
人間味の豊富さも増してより惹きつける内容となってます

そもそも人間って100%善or悪に振り切れる存在じゃないし
敵にも美点を見い出す寛容な姿勢は日本的で
輸出コンテンツとしてのセールスポイントにもなるんじゃないかな
将棋で取った駒を使える、サスペンスで犯人の境遇に同情する、警察は犯人を生け捕りetc.

しかしいちいち派閥争いで負けた側が辞めたり飛ばされたりするのは非生産的だよなあ
会社の中で足引っ張り合ってる訳でしょ
だからこそその論理に与しない人間を活躍させようって意図も込められてるんだろうか。

タイトルとURLをコピーしました