『リアルワールド』

好奇心や反抗心等から
親殺しの少年に関わりすぎた少女たちの物語
気づいたら沼にはまってる感覚でぐいぐい引き込んでくれるエネルギーがある
(事前に固めずにキャラの動くまま書いてるって解説は合ってそう)

ただ各人のイキり方がラノベちっくというか
“大人が想像する冷めた若者”感が強い
たとえば一人称視点の地の文がゴリゴリの女言葉や関西弁だったら
違和感とか創作臭出るでしょ
まあ私は女だったことも関西人だったこともないので
「わてら脳内でも関西弁で思考してるんやで工藤」と言われたら謝るけども

おそらく口調以上に問題なのが(一人称)小説との相性で
若者的な閉塞感や漠然とした不満は現実にも各々あるんでしょうが
それをしっかり言語化できちゃうと腑に落ちなくなる
悩みの正体が明確になってるなら行動起こせばいいじゃん、なんですよ
考える頭と健康な身体とそれなり自由があるのになんで諦めモード入ってんの

別に紛争状態だとか無政府状態じゃないし
パートナーの親の介護に疲れたり子どもが非行に走ったりでもないじゃん
悟った気分なってないでとりあえず動けよ…

そんな作品のタイトルにリアルワールドを掲げる違和感の中
少年の超然から尊大を経てメッキが剥がれるプロセスは幾分リアルっぽかったです

作品の系統的には湊かなえにつながる位置なのかな。

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