『低欲望社会 ~「大志なき時代」の新・国富論~』

初大前研一かな
低欲望を軸に経済を読み解き提唱する
社会の構造や人の意識が変われば有効な打ち手も変わってくるよねと

この手の本ってやさし過ぎると得るものがない、
難し過ぎるとなかなか頭に入らないんですが
そこがかなりいい塩梅

根拠や外国の事例など豊富に語ってくれるため
“難しいけど背伸びして頑張ってついていける”感があるんですよ

特徴としてなりふり構わぬというか、実をとる合理的な傾向があって
一定の抵抗や反発は受けそうで

しかしまあいくら日本的なものを維持したって
そこに生きる人がいなくなったら意味がない
国防に意識が行ってるうちに
もはや奪われるものがないなんて事態にもなりかねない

要は実をとる部分と題目をとる部分のバランスですね
幕末の武士は身分がなくなったり西洋化したり社会の変化を拒絶したかもしれませんが
後の私たちはそれなりに豊かで幸せですし歴史の断絶も感じていません
むしろ様々に新しいものを受け入れて変化するのが日本の特性とさえ言えます

各種持論ががっちり構築済みなのか本書のメインから外れると大ざっぱな部分もちらほら
ちょうど興味もったので別の著書も見て理解広げていこうかな。

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