『真説 日本経済』

クセ強めの本

すごく遠慮のない言い方をすると頭良くなさそうな語り方がずっと続きます
まあ国語がアレでも経済に強ければいいし
ライト層向けに俗な表現を意識したのかもしれない

しかし思考原理が陰謀論的なんだよなあ
どうにも経歴と本文の印象が合わない…
その界隈のカリスマ存在だったりするんでしょうか

伝え方を見ても変則的に用語の説明が入って
でも徹底してないから結局初級者はついていけず
かと言ってインテリには回りくどく物足りなそうなちぐはぐ感

ただ同意できる部分がまったくないではない
特に終盤のインフレ期デフレ期それぞれの対応あたりは妥当に見える
公共事業が不要なのは既にインフラ整備済み&無駄なハコモノ連発のせいだが
老朽化にともなう補修ならやる意義はあるでしょう

一方で要らない雇用でも作れってのは雑なバラまきと変わらんし
少子化の影響に対する見積もりが小さいし
そもそも言うほど緊縮やってきたかなあ

ちょっと興味深いのはこの人
恐れず国債刷りまくれと経済方面ではかなり左端にいるのに
まともに民主党批判して外交方面ではかなり右寄り臭がする、
あんまりいないタイプですよね
やはりこういう是々非々の姿勢こそ健全だと思います

たとえばこれ
当事者や個別の問題解決より自分たちのチームが勝つことが大事、
という姿勢が如実に出てます
右も左もこのレベルから改めたい。

タイトルとURLをコピーしました