『創造するリベラル』

加藤紘一と姜尚中が個別に講義したり対談したりの本
前に出した『強いリベラル』の補完だからか
もともと書籍を想定してない言葉を書き起こしただけだからか
かなり物足りない内容となってます

だったらしょうがないとの見方もできますが
無許可で出版した訳じゃあるまいし
本にする以上読者に解説する意欲をもつなり
それなりの内容量を用意するなり
政治家・知識人ならしてほしいところ

さすがに玄界灘トンネル構想や国籍条項排除については
結論だけでなく説得力のある裏付けが必要でしょう

自由競争にブレーキをかけつつ
福祉国家に依存しすぎないという志はいい

しかしお金を稼ぐことを卑しく見るのは健全じゃない
社会に価値を生み出した対価ならなおさらだし、税収にも貢献してます

また強さの基盤としてコミュニティ・地域社会の再生を挙げますが
これって右派・左派ではできないこととして語るのは変で
(根拠は排他主義や政府依存と一言述べられてるだけ)
立場にかかわらず行う意義があることです
それを公立学校区でというのも時代に逆行してるのでは

外国との比較や小選挙区制など
政治のより良い制度を考える話はもっと掘っていい
特に党議拘束が政治家を楽させてる点はおおいに検討する価値を感じました。

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