勝手にプレバトvol.271

勝手にプレバト

俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第271回のお題は文房具

 消しゴムの粉を集めて春うらら
                 四春

内容がない!

修正指令
“うららが春の季語だから春は不要(季重なり)
消しゴムの粉集めに十二音は内容が薄い、七音くらいに収めて”

で第二稿

 消しゴム粉となりて使命を果たす春

まず消しゴムの粉って言うと未使用品のやつを想像するのよね
使って出るのはカスとかクズじゃないかな

ただ「消しゴム使ってクズが出た」を言い換えて繰り返しただけでは
どうしようもないため却下

第三稿がこれ

 消しゴムや名脇役の冬支度

一瞬面白い句かと思ったんだけど
結局「消しゴム使って、なくなる」を言い換えて繰り返しただけらしい
変わらんわ
(季語が比喩として使われてる分やや悪化した)

字数の自由な詩ならまだしも
俳句で音数無駄にしたらその分入れられる情報が減る

別のことを言うべきだし
言うことがなくて比喩で水増ししてるなら題材を変えた方がいい
発想飛ばしてお題から離れていい番組じゃん

あえて狭い範囲のことを詠むにしても
ちゃんと独自の気づきや感動がないと成立しない
ポンチ節は狭いだけじゃないのよ

ということで
今回はもう誤解ベースでいきます!

季語じゃないものを「や」で詠嘆する特殊形、
役者が身体のコンディションなり衣装なり冬に合わせて準備する様子は
具体性・専門性がある

取り合わせとしての消しゴムは遠いものの
冬支度する役者の生活圏には存在し得る
どんな状況なのか想像の余地が大きいと言えなくもない

変則&意外性の句と見るなら
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