『金の国 水の国』

映画・ドラマ

独特な外観とタイトルで
宗教団体の啓発映画かと思ったわ
特にそういうのじゃなかった

豊かな国と豊かじゃないが水はある国がタイトル通り対立する中
慣習で互いに人を差し出すべきところ犬猫をあてがって
これじゃ戦争になるぞってんで現場に居合わせた男女が協力して立ち回る話

「足りないとこ補い合って平和にやってこう」という全体の形が早々に見える
これをやるために設定した架空世界だからそりゃ上手く落ち着くに決まってる
クリエイター目線で言えば特定の国・時代ベースの方が断然評価できる
(世界観そのものをセールスポイントになるくらい作り込んでる場合は別よ)

なので本来「ちょっといい話」で流して終わるところなんですが
メインの男女が共に美形じゃないことで圧倒的な味わいが生まれてる
人間性が引き立つし互いに知ってく中で距離が縮まるのを感じられる
何なら最後までずっと満足度が高い

創作の世界にも多様性が叫ばれる昨今ですが
多様性を言うなら何より先にまず主人公の美男美女率の高さを直視しろとw
ありふれた容姿の主人公が美形とくっつくマンガもなんだかんだ顔整ってるじゃん
原作美形じゃないメインキャラでも映像化のとき無理やりきれいどころ当てるじゃん
本当に芸がなくて文化的に貧相

その点本作は2人とも庶民的な顔、特に姫の方は非常にもっちゃりしてる
でもだからこそ最終的に愛おしいなと思えるまでの落差が出せるのよ

最初から人格者という点で変化は描けないものの
二国を結び付けるというミッションを展開の軸にできる
またサブキャラの方に意外性や奥行きを散りばめててなかなか退屈させない

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姫の芝居が浮いてるなと思ったらテレビ俳優なのね
キャラデザインで頑張ってくれたから宣伝のためのタレント起用は許すw
ジブリみたいに一般のアニメと違う感あったから
こういうものだと割り切れないこともない
(それならそれで全員テレビ俳優に統一しろよとは思うけど)

ただ架空世界とはいえ中世・アジア系の外観なので
セリフに露骨な英単語入ると冷めるし
イケメンとかの現代語も気になる

薬屋のひとりごとチラ見したときも
「マニアック」連呼するのが無理と思ったばかりだわ
ああいうの気にならない人の方が多いのかなー

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