『夏へのトンネル、さよならの出口』

映画・ドラマ

タイトルと少年少女感が新海誠っぽい上にCLAMPみたいな名前のとこが作ってる
しかも出会った美少女が転校生で無愛想でクラスメートとトラブル始めるもんだから
フリー素材映画か?と心配しながら見始めましたが
思いの外良作で久々に心揺さぶられました

時間が早く進むトンネルの奥で何でも望むものが手に入る、
そこへ覚悟を決めて潜っていく
要は浦島太郎的な世界、真っ先に思い出すのはガンバスターかな
ピンとこなかったら精神と時の部屋の逆と思ってください

この空間の仕様を二人協力して調査する中で
それぞれの目的や背景が明かされる
とにかく作り手の描きたい題材を簡潔にダイレクトに伝えてくるのが潔く美しい
作品の形が整ってるなーと見惚れます
まあまったく過不足ないかと言われると多少の不足は感じますが

思春期のあやうさと葛藤を物悲しく包んだ結晶みたいな伝奇
難を挙げるとしたら一般向けじゃないことですね
キャラの境遇や性格設定が中二寄りでラノベ(あるいはエロゲ)感満載、
というかホントにラノベだった
外面は耳をすませばくらい爽やかだけどちょっと無理があるわー

起伏がないと言われる主人公の演技はその意味でむしろ正解に思える
命に執着しない姿勢にも合ってるかと
(白鳥哲みたいな、浮いてて問題ないやつ)

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タイトル惜しいなと思ったら原題は『僕がウラシマトンネルを抜ける時』で、どっちもどっち
そのへんはラノベ独自の文化があるのかな

あと取り戻すという点ではレコンキスタに通じるものがある
テイスト的にレコンキスタ2としてこれを出してもあんまり違和感ない気がする

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