『漁港の肉子ちゃん』

映画・ドラマ

アマゾンのレビューは上々だがグーグルの複合検索ワードは酷評
実際見た感想としては中間くらいかな

大阪から流れ着いた母娘の
田舎の人々とのふれあい

一見普通のキャラデザのようで表現(崩し)の幅が広くて豊か
かつ淡い色味が爽やか
主人公(娘)が地の文調でモノローグ入れてくるのとたどたどしい芝居には違和感
無生物が本当にしゃべってるのかはっきりしない(結局独り言だったのか)
聞いたことない方言、昭和なのか現代なのかわからん世界観等々、

個々にはマイナスポイントなんですが
同時にたくさんあることで意図的なものに見える
パラレルで現実とちょっとズレた不思議な世界に見えてくる

業界外の人間が旗振った作品ですし
下手に置きにいくより思うままやって突き抜けた方がいい(たけしの挑戦状みたいに)
つまりこれはこれでいいんじゃないかと思えます

それでも気になるのは焦点が分散してて締まりがないこと
そもそも肉子ちゃんより娘が主役寄りな上漁港である意義を感じない
肉子ちゃんが子どもっぽさと貢ぐ女の性質を併せ持つようには見えない
男と別れたら引っ越すシステムも考えてみると謎

クラスメイト・気になる男子・地元との関係・親との関係等の要素が広くて浅い
重要と思われる出生の秘密までも情報不十分で消化不良
リアリティ重視であえて丁寧に説明しない系統という訳でもない
…の割に初期設定は長い

本来それなりに分量のあるものをダイジェストしちゃったような印象だなと思ったら
本当に原作あるやつだった
じゃあもっと尺伸ばすなりテレビで1クール使うなりすればよかったのでは

というか原作でも脚本でも監督でもないならさんまのポジションは何だ…
発起とキャスティングと出資あたり?

アマゾンのリンク

ってな具合で
理屈の点ではいろいろスッキリしないんですが
独自性の強さと表情の豊かさがあってファミリー向けにはアリかと。

タイトルとURLをコピーしました