無駄な豪華さ
一言で言うとそれです
作品を主にシナリオで見る私には絶望的な相性ですがガワはかなり立派
何より志倉千代丸が歌ぶっこみまくってて
オープニングが2回、キャラ別EDで各キャラが歌う、ミュージシャンキャラが挿入歌も歌う
いとうかなこの歌唱もテイストに合ってます
超科学の設定とエレガントな各種剣
セリフのボリュームに実写風の美しい背景
TIPSや快適なシステム(たまに読み込み遅いけど)
こんな物語にもったいないって言ったら怒られるかな
※以下大枠でネタバレあります
個人的に受け付けにくいのが
精神世界の冗長な描写、結局何だかよくわからない展開、
神話の中二病要素、カタストロフィ
などなどエヴァ色が濃厚なとこ、って言ったら怒られ(ry
何より見せ場が流血およびアクションになるから活字じゃ弱いんだな
そのへんアニメ化ありきなんでしょうか
超能力があって、発動させるために追い込むのがスリラーの根拠で(品のないスリラーだ)
宗教と狂信者、政治家、マッドサイエンティストと世界の再構築
などなど作品の背骨部分がことごとく陳腐
私も学生芝居でオプションの遊びや作り手が楽しむことに徹するため
シナリオをあえて平板にして作ったことはありますよ
しかし商業の、こんなデカいプロジェクトでやるかと戸惑いを禁じ得ません
まあ創作物の楽しみ方は人それぞれですし
流血にワクワクできれば楽しめるのかな
それにしても
地の文が長ったらしいのは完全に短所です
主人公に感情移入できない、ってのはむしろ主人公像の多様性につながるので
意欲を買うくらいですが
独白が冗長なのは話のテンポを落とす害にしかなりません
よっぽどプロの物書きで自信があるとかじゃなければ
｢何を書くか｣を重点に頑張って｢どう描写するか｣は極力軽くするべきです
なぜならシンプルに読者が苦痛だから！
あとせっかく主人公キモオタにしてがっつりセリフ入れてもらったのに
スチルがイケメン(少なくともフツメン)で台無し
熱演の吉野裕行も｢ハシゴはずされた！｣と思ってるんじゃないでしょうか
今さらそこで日和るかと
それともブサイクだと妄想してただけってオチなんかね
金も稼げるし、もはやただの口下手なインドア派です、すぐリア充なれます
なお最初にげんなりしつつクリアした後
エンディング達成の｢1/9｣を見て愕然
分岐ポイントあったか？？
ネットで調べて妄想トリガーなるものの存在を確認
あー説明書ちゃんと読まなきゃ、と反省しかけるも
説明書ついてなくね？どこかに隠されてるの？
ゲーム終盤で梨深に｢もう妄想しないで｣って言われるシーンありましたが
こちとら方法も(存在すら)知らされとらんっちゅーねん！
キャラ別シナリオも特にハッピーな展開が待ってる訳じゃなく
全体の謎を解明するどころか新たな謎投入してくる始末
調べたところ移植にともなって追加された話らしい
それにしたってこの散らかしっぷりはひどいです
ところで水滴を延々垂らされるシーンで不謹慎にも(？)
ドモホルンリンクルを連想してしまったのは私だけでしょうか
でも渋谷の街の風景に加えて悪魔の手下なんてワードが出て
街(サウンドノベル)を思い出したのは私だけじゃないはず
(緑男が賭け麻雀に負けたと思ったのも)
あとなぜかオプションで女性キャラの立ち絵を全部下着姿に変更できます(おばちゃん含む)
いろいろ台無しになるため普通にプレイしたい人は2周目以降にどうぞ
ただ元々絵柄にクセあって肉感はなくてあんまりエロい感じはしません
むしろおふざけと割り切って
男性キャラも全員パンイチにしちゃえばよかったんじゃないかと
もともとシュタゲにハマって、でも派生作品がなんかチャラチャラしたイメージなので
こっちを見てみようと思ったんですが
シュタゲの流れで来るにはオススメしにくいと言っておきます
でもカオスチャイルドは評価高いな、どうしたものか…
あと新動画
