『幸福の増税論』

左派が福祉の拡大を主張する一方で
財源となる増税に反対するの不思議だよね~という入口は納得したものの
(あと無尽蔵に刷るしかないもんね)
内容にまともについていけない
久々に途中でやめたわ

まず大量にもってくるデータの有効性が不明
そもそも外国との比較だと前提条件が諸々違ってきて参考程度にしかならんでしょ
意識調査では一人一人の主観に基づく数値だからなおさら
しかもそんなざっくりしたデータを荒っぽく引っ張ってきて
あげくほとんどが○○か国中○○位、と高くも低くもないやつで
いったい誰に何を伝えようとしてるのか不可解
(中庸だねって言いたいのか?)

たまにグラフつきで紹介されるやつも
個々の数値が何を指すのかろくに説明がない
ってか言葉1つとっても勤労と労働の区別を当たり前のように展開してくる

論理や解釈も謎
日本に成長を求めるのは無理、ったって1か0じゃないじゃん
程度とコスパの問題をなぜオールオアナッシングで語るのか
なぜ「成長を求めるイコール福祉をやらない」としか考えられないのか
(増税が財源はよくて増収が財源はダメな理由は何よ)
世の中たいていのことは1か0だけじゃないでしょうに

小田原市の生活保護ジャンパーの問題にしても
不正受給を批判する意図のものなのに
受給者全般を批判してるかのように解釈を曲げてくる
市職員を加害者にしたのは社会ではなく著者です

不正受給者の・金額の割合が小さいったって
悪いものは取り締まるべきことに変わりないし
国や自治体の膨大な予算の中ではほとんどの項目がちっぽけな割合って言えちゃいますよ
(無視できるんだったら国家予算の0.01%私の銀行口座に入れてください)

働くより生保の方が高額もらえるのに働くのは世間の目を気にしてのこととあります
いや働くのは働けるからであり、働けるのに受給したら違法なんじゃないの?
制度設計や金額を再考しようというのはわかるが
とにかく理解困難な部分が随所に登場する
データの使い方を見ても結論ありきで書いてるんじゃないですかこれ。

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