『フシギなくらい見えてくる!本当にわかる心理学』

入門書を手にするとき入門感が強すぎるタイトルの本はなんか気が引けてしまう
でも心理学は専攻してたから逆に謙虚な気持ちで抵抗がなかった(謎)
いい感じにざっくり復習ができました

○○心理学、と分類するのでなく各手法からアプローチして紹介するやり方には
なるほど理がありそう
とはいえ一般層が興味をもつ入口としてはまだ硬い、
もうちょっと言ってしまうとつまらない

なるべく網羅的にと考えるとそうなってしまうのでしょう
ただそれならそれでやる気ある人用と割り切ってピシッと整えればよかった
中途半端に色気出してカジュアルさ出そうとした結果
正確さが危うい上おそらくライト層にとっても寒い仕上がりに

NHKがバラエティ番組作ると世間の感覚とのズレが出るじゃん
悪いこと言わないからニュースとドキュメンタリーだけやっとけっていう
だいたいそういう気持ち

というかちゃんとした部分も
強迫の漢字を誤ってたり
自分のことを名字で呼んでたり(一部助手が書いてるのか?)
認知的不協和の話が自己知覚理論の文脈で語られてたりと
ちょいちょい不安にさせられる…

心理学の印象って当時から
実験系はロジカルだけど状況が限定的すぎてどう役立つかわからない、
臨床系は現場に即してるけど根拠が弱くて一般性がない、
どうも学問として惜しい感じなんですよ

そんな中でも
目的に対する実験の設定が的確で目を見張るやつがたまにあったので
そのへんにフォーカスしてくれたら多少エッジの効いた本ができるかも。

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