『東京物語』

そんなに東京感はない
大学生から30歳くらいのシーンを切り取った短編連作的なやつ
年代や地域、肩書き等を見るに作者本人のエピソードがベースかも
原田宗典の十九、二十をちょっと思い出したわ
なおどの程度実話かは不明

非日常的な事件は起こらなくてもしっかり盛り上がる
ぐいぐい引き込んでくれる力がある
出番の少ないキャラにもしっかり味と存在感があります

ただ個々の要素はリアリティの枠内なんですが
全体で見ると“粋な物語作ったでしょ”感が出る
テク見せつけられ感がなくはないw

昭和終わり頃それぞれの時期のニュースな出来事が目白押しで
通しで見るとちょっとくどいんだな
まあバラバラの短編としてなら許容か
主人公共通でもそれ以上の大きなつながりはないため
別々の作品と考えるのが適切なのかも

話題になったニュースったって
別に全員が全員関心もった訳じゃないじゃんと思っちゃうのよ
私自身芸能に疎いクチだし

しかし昭和とか過去に遡るほど娯楽の種類が少なかった時代で
1つのものに国民の関心が集中した度合いが強かったのは事実でしょう

ごちゃごちゃ言いましたが安定してハイクオリティです
映像化の相性もよさげ。

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