『さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白』

安っぽい外観とタイトルで油断して読み始めたけど
めちゃくちゃ面白かったわ
でもなんで買ったんだっけこれ(高橋洋一目当てか?)

とはいえ事実かつ自国の話と考えるとまったく面白がってる場合ではない
まあ古賀茂明もよくわからんことなってるし
霞が関側の言い分も加味するべきなんでしょうが
文から伝わる印象は“無頓着ゆえに客観的な視点を持てる人”ですね

成り行きで入省した異端である著者が
タブーを恐れず立ち回り周囲から激しく敵視されながら
要人に引っ張られて奮闘した日々のレポート
“あの舞台の裏側”的なやつで元総理ほか有名人も多数登場します

良識はあっても根本的にドライなのが特徴で
ルールに沿ってやれることはやった上でダメならもう仕方ねえやといった潔さがある
この人の能力をどう引き出せるか上司の度量が問われるタイプかな

そんな合理性が目立つ一方で
ダメな制度の中のいい部分を評価したり
すぐ改められないことには段階を踏んだりというバランス感覚もあるので
もう好感もっちゃいますよ
前に読んだ本と全然印象が違う!

それにしてもなんで官僚って省益しか見なくなるんでしょうね
反面、激務&人手不足もずいぶん言われてる訳で
天下りして出てっちゃう人たちにその仕事回す訳にはいかんのかと
不思議でなりません

ついでに竹中平蔵が集中砲火浴びてる割に
チームの一員だった岸先生は平和にバラエティタレントしてるのも不思議w
もはや小さな政府・緊縮・プライマリーバランス等が全部一緒くたにされてる気がします…

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