『メアリと魔女の花』

映画・ドラマ

たまたま拾った花とほうきの力で魔法の学校へ連れていかれて
なんだかんだ戦うことになるお話
ファンタジー色が強く劇場で見たらきれいそうな映像の一方
ストーリーは粗い、小学校低学年くらいまでが対象かな
雰囲気はジブリちっくなんですが

何しろこの魔法の世界がどういう場所でどこへ向かうのかが非常にざっくりで
いかにもメアリのために存在してます感が強すぎるの
(ハルヒの世界観さながら)

迷い込みファンタジーの大手アリスと比較すると
むこうは大家族時代、こっちは一人っ子時代を象徴してるように見えます

アリスの世界は独自のルールで動いてて
アリスはわりと翻弄されて命からがら逃げ帰るのに対して
メアリは世界に歓迎される、超丁寧に説明してくれる、べた褒めしてくれる
(普通の子が特別な何かになれる)
彼女のために作った世界だから当然のように彼女が壊す

昨今のゲームは説明書読まない子仕様で冒頭にチュートリアル組み込まれてるなとか
そんなゆとり時代を感じました
どっちがいい悪いと一概に言えないけど生存能力低い分フォローは要りますね…

とか言うとそれっぽいかな、あんまり本気で受け取らないよーに
原作はバリバリ昭和です

主演の杉咲花がベラボーに良くて(川田妙子系)
女優にしとくにはもったいないレベル
満島ひかりはどうしたことか

アリスと違って現実世界との行き来があるので
いっそ現代日本をベースにした方が対比がしっかりしますね
ベースの時代や地域が漠然としててある種異世界から異世界への跳躍なんですよ
赤毛に劣等感と言われても日本人にはピンと来ませんし

あと敵に捕まっても魔法の実験で謎の動物にされるだけという
一見子どもに優しい緊張感ですが
ハガレンのあれを思い出すと一気に怖くなる不思議。

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