75歳になると死を選択できるという制度をめぐる
様々な人々の生き様
映画見て嫌な気持ちになった度合いでトップクラスだわ
近い題材だと地球防衛隊Xとか
安楽死だと平成くん、さようならとか
作者の意見はありつつもバランスとってエンタメの形に整える配慮があるところ
これはエゴなりイデオロギーが剥き出し
表現する技術は高いのがさらに性質悪い
現実には医療費負担1割上げるだけでも大騒ぎだよね
おそろしく現実離れしてる
テーマをピンポイントに思考実験的なことがしたいなら
TIME(映画)みたいに架空の世界を舞台にすればいい
わざわざ日本の延長上に設定するのは強い政治的主張、
もしくはセンセーショナル徹底した下品な煽り、
いずれにせよ大変不快です
それこそ負担の1割増など
良識ある人がリスクを取って、工夫を凝らして
持続可能な社会に軌道修正しようとする緻密な努力を
極論で一気にひっくり返すような所業
以前原発の処理水を放出する際に
風評被害が出ないよう注意を払って進めてるのをガン無視して
汚染水呼ばわりした連中のメンタリティと同じ
まず心身とも元気だったら長生きでも年金の受給期間が伸びるだけで
まだまだ働けるケースすらあるのよ
生死を分ける基準になるとしたら医療費か自殺願望か
いずれにせよ年齢で区切る意味は薄い
「高齢者を優遇しない人間は鬼畜ですよ」と言いたいがために
不自然にとことん醜悪な描き方をしてくれたものだなと
ちなみにデモ画面(?)に出る「絵空事ではない」の言葉は宣伝用のコピーなのかな
たとえば自衛官の処遇改善のため正式に軍隊にしよう、憲法に明記しようってときに
わざわざ「日本が」ゴリゴリの軍国主義化して侵略戦争始める野蛮な映画作って
「絵空事ではない」と言って悦に入るような人たちが一定数いると思う
まさにそういう類の企画。