文学賞系(獲ってないけど)ではぶっちぎりにわかりやすい
短めの中に人物とドラマとテーマがしっかりあって余韻も十分
かなり期待以上でした
安楽死することを宣言した恋人の真意を知るべく向き合うお話
変人型天才と一緒に歩もうとする常人って形はパラダイスキス系かな
視点提供するヒロインは境遇が特殊なものの死生観は一般的
その変人に一部投影してる著者のイメージをふまえて読むと一層味わい深い常人のフリもできる普通の人の感性がわからない訳ではないんだなと驚きますw
少なくとも調べれば書ける程度にはわかるんだなと
セックスにも全然関心なさそうなのにねー
物語の前提として安楽死制度のかなり進んでる近未来社会が舞台のようで
日本・平成だけでなく実在の個人名がバンバン出てきて現実味を混ぜてる
こうだったかもしれないというパラレルな世界線の一つってところか
その方針の一環なのかブランド名がやたら多い
知らない言葉はいつも調べる私ですがキリないので放棄しました
文体読みやすくても固有名詞でいちいちブレーキがかかる
賞を逃した一因はこのへんにあるのかもしれん
実体験と思想を繋いで作ったという点で
作家じゃない人の小説の書き方の見本にも見えます
しかも映画にしやすそう
まあ感性で一般に寄せてても生活ぶりは超世間離れしてますね
そこはちょっと人を選ぶかな
でもそんな中でも安楽死に関する構想や考察は持論と近くて
ある種自信を深めることができました
先に自分の動画貼ってしまった
もちろん生物の中で人類に、
それも生き延びられることが当たり前な世界の人間に限った贅沢なテーマではある
あと劇中の架空作品である『ブブニャニャ』が『ぶぶチャチャ』みたいな名前なんだけど
さすがに偶然だよな…