『わたし(仮)』

マンガ

物語を作る際、普通は
特殊な主人公を常人が引き立てるか普通の人が特殊な状況に遭遇するか
どっちかで止めておくんですよ、常識が行方不明になっちゃうから

この作品はざっくりネタバレ込みで言うと
好きな男が記憶喪失になった隙に恋人を殺してなり替わったら
男も恋人もカタギじゃない人で、しかしそこで動じず
男が安心できるように敵対する犯罪組織を叩き潰しに行くお話

もうお前のような一般人がいるか!ってやつです
二十歳くらいの小娘がどういう経緯でこんなエージェントに仕上がってしまったのか
それなりのボリューム前日譚がほしいところ
(ワンナウツが渡久地の人となり紹介に1巻費やしたみたいな)

組織が存外あっけなかったのは半打ち切りとかの事情があるのかな
でもそれなら倒す展開避ければ済むよね…

普通の物語を見尽くした未来人の遊戯って印象で
良く言えば作品としての個性は強烈、変わったものが好きな方にはおすすめ
主人公のキャラがすがすがしいほど即物的で私も嫌いじゃないですねw

冒頭のシチュエーションだけ提示して後の展開は公募した説ワンチャンあるかも
素材と見せ方のちぐはぐ感はありますが。

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