『名探偵コナン ゼロの執行人』

映画・ドラマ

何だっけ
なんか国際的なイベント会場が開催前に爆破されて
毛利小五郎が容疑かけられて
街中で家電が暴走する事件が起きるやつ
※ネタバレします

序盤は逆転裁判の雰囲気に
やはり相棒のような警察組織のゴタゴタが絡む
派手さやサスペンス感は弱いが
毎年作る中にはいろんなカラーがあっていいし
安室透を活躍させるならこの形になるよな

敵として立ちはだかるのか、そんなまさか…
っていう構図を作りたい訳ね

冒頭でいつもの縮んだ経緯説明やってくれるけど
そこ知らずに行く客あんまりいないんじゃないの
コナン側が安室透の正体をどう認識してるかとか
向こうがコナンの実体をどこまで把握してるかを知りたいな
ライト勢としては


警察と検察、公安、起訴の流れといった諸々が小難しい
核心に関わるから避けて通る訳にいかず
小学生はまず無理、中高生にもしんどそうな内容

まあ大変な仕事をやってますよ
ボリュームのあるストーリーを展開させつつ
主人公を立てアムロを立て(もうガンダム&ニュータイプ感満載)
子どもたちに出番を作り博士にクイズを出させ蘭をピンチに陥らせ
アクション要素を盛り込む
もう相当派手にしないとファンが満足しない
とはいえ科学を超えすぎると緊張感が薄れてこち亀みたいなギャグになるため
繊細なハンドリングを求められる
さらに芝居の質を犠牲にしてもタレントをキャスティングしなきゃならない縛り…
もはや警察組織のしがらみに勝るとも劣らない窮屈さが窺われます

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しかし考えてみるとこれ
縄張り争いのような内部のゴタゴタ・行き違いが生んだ悲劇であって
公安が手を汚してでも悪人から国を守った、っていう事件じゃないのよね
犠牲者出ちゃってるし
権力あるならまず組織内で無駄に争わないよう一体化させることを考えろと
少なくとも「顔も知らないお偉いさんのせいです」って訳にはいかんだろ

またサイバー犯罪として見ても
国家が戦争しかけるときくらいの超ハッキングを一素人がやれるか非常に心許ない
赤切るか青切るかやってた初期の方が作品として無理なくまとまってたのは確かだなあ。

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