『グレイトギフト』

映画・ドラマ

なりゆきで珍しく連ドラを追った件
グレイトは反町GTOに寄せにいったな

ギフトは神からの授かり物のニュアンスで
具体的には痕跡の残らない毒物
これがストーリーの軸になる

わかりやすく形容するとデスノートの下位互換
飲ませるか注射するアクションが要るとはいえ
警察に疑われずに犯行を重ねることができる

ただデスノで心臓麻痺が続くと疑いを持たれ始めるように
(舞台となる)病院周辺で原因不明の死者が続けて出れば当然怪しまれる

政界の人間と市井の人間が共に殺された謎、
毒を活用する上司の他にまず毒を持ち込んだ者がいるサスペンス感が良く
収拾つくか心配だったけど案外しっかり着地した
陰キャっぽい反町隆史も新鮮かな

とはいえサスペンスとして見るにはとことん緊張感がない
聞かれたらまずい話を堂々として案の定聞かれるし
「毒」「解毒剤」「盗聴」等はすべて記号的で露骨
キャラ立てやセリフ回しも露骨
もう新喜劇とか見てる感覚に近い

まあ一貫してその調子のため
開き直って割り切って見ることは可能
翻訳して輸出する場合文化的な機微は伝わりにくくて
これくらい極端なのが案外ちょうどいいのかも

でも無敵感は出し過ぎだなー
強力な武器には違いないが先述の通り使用には接触のリスクが伴う上
生産体制・スタッフを管理する必要がある
換金するにしても取引の安全確保を考えると
ケツ持ちつけずに一般の医者が売り続けるのは無理でしょ
あくまでここ一番の切り札でしかない
有罪覚悟の物理攻撃も防げないのにそんなにイキられてもなあ

なお
弱弱しいおっさん主人公が家族のために犯罪に関わって
なし崩しに翻弄される形はマイホームヒーローを思い起こす
どうやら実写化するようで
そっちでは(本作で悪人の)佐々木蔵之介が弱いおっさんなので
続けて見ると面白いかもです。

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