『学生街の殺人』

大学の正門が移動して活気を失った街の
ビリヤード場に勤める主人公の周りで起こる殺人事件の謎

映像的でタバコ成分多め、
入り組んでて要素が豊富で読み応え十分です
一度「そんなことで?」と思わされますが
それも計算して組み込まれてるのが見事ですね

あえて言えばコンピュータに関する説明の多さ(たぶん必要ではない)が
東野圭吾愛読者でないとちょっと重いかもですが
良作であることを損ないはしません
タイトルが素朴すぎるのはこだわりなんだろうな

むしろ人を選ぶおそれがあるのは全体的にキザなことw
まあ一般人の主人公が警察差し置いて謎解いちゃうとか
「逮捕させたいんじゃない、真実を知りたいだけだ」なんてタイプの作品では
めずらしくない傾向ですが

年上の大人に対しても「~なのかい」とか言うし
警察に情報出し惜しんで、負けた方が知ってること話す的なビリヤード勝負始めるし
恋人死んですぐなのに職場の女と寝るしで
(はっきり書いてないけどたぶん恋人の妹ともやってる)
いろいろすごい世界です

時代の差か人種の差か…
いや普通に日本人の話だけど。

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