『犬王』

映画・ドラマ

ミュージカルに近いザ・クセ強アニメ映画
若い琵琶法師と呪われた能楽師の交流…いや交流は弱め
作品の焦点ぶれるからぶっちゃけ琵琶法師の方こんなに描かなくてよかったと思うし
超科学要素は余計に感じる
伝記なのかファンタジーなのか掴みにくい

室町時代の和ベースに洋が織り込まれてて
これも混ぜるならもっと露骨にやった方がいい(外国人が誤解する)
ただでさえ特殊な設定なのに
多くの情報を歌に乗せて出してくるから必死で聞き取らないと置いてかれる

何より迫害されてきた犬王がのし上がる場面の舞台が立派すぎるのよ
何のセットもないけど圧倒的な舞で客には舞台が見える、みたいな形がよくない?
もしくは彼の人望やカリスマ性についてきた仲間たちが協力してくれた形にするとかね
シンプルに「どうやって準備したの?」と引っかかってしまう
オールマイティの天才で演目も舞台も全部自力で作れるって設定ならそれを描けばいい

…等々真剣に考えるほどいろいろ気にはなるんですが
しっかり独自の雰囲気・世界観があって作り手のエネルギーはめちゃくちゃ伝わってくる
それに浸れればたっぷり見入れます
開始20分くらいの時点では切ろうかと思ってた割に視聴後感は清々しかったわ

アマゾンリンク

設定を消化できてないんだよなーと思ったら案の定原作ものでした
ってか古川日出男なら読んでみようかな。

タイトルとURLをコピーしました