決勝のギャロップの何がよかったって、ためてためての一撃がまさに
ホームランか三振かの賭けになるネタなのよ
勝ち上がる過程ではどんどん笑いを積み重ねられるネタの方が手堅い
当初準決勝で出すつもりだったみたいだけど決勝に回したのは正解だったはず
さらに言うと笑いのホームランという表現もちょっと違う
美しい大技に挑戦して、客はじっと見守って、成功したことを讃えるという構図で
ただ笑いたい客じゃなくて
作品を鑑賞して堪能したいディープめの客が審査員だからやれたことなんじゃないか
立派なフレンチを出してもパンが1番と言われる、という原形を見せた上で長尺に入るのは
上手いというか必須の判断なんだと思う
何が起こってるかわからない間がずっと続くと不安になる、安心して笑えないもんね
でも逆に言えばオチがわかってる笑いな訳だから
意外性で思わず笑わされるという爆発力が出ない
芸としてカッコいい、いいもの見せてくれてありがとう的な感情に訴えるしかない
それが決まったことがすばらしかったのよ
あとたきうえ(知らん間にひらがなになったのか)の発言について
別に全部がファミリー向けの最大公約数を目指さなきゃいけないことはないでしょう
それぞれの傾向があっていいし
ベテランの大会がマニアックに寄るのは合ってるとも言えます
一方真剣に取り組むからこそ負ける悔しさも大きく
その結果多少の愚痴や暴言が出てしまうのは人間らしさとして許容できる社会がいい
キャラにも合わなくなくて個人的に嫌いじゃないです
ただ娯楽映画がメインの芸風だったらコンビのイメージはきれいな方がいい
流れ星☆(知らん間に☆がついたのか)はわりともうボロボロなんじゃないの
大衆芸能路線がちょっと苦しいのかもしれないわ
超新塾が脱退メンバー出したことからも
熱量の大きさがうかがわれる大会になったなあと。