とにかくオリンピックに出たくて
ニッチだったイギリスのスキージャンプ枠に挑戦した人の実話に基づく映画
鳥人ニッカネン他実際の過去映像を交えて厚みを増します
よく知らない競技を選んででもオリンピックに出たいという執念、
過去に栄光と挫折を味わったコーチ、
最初はバカにされながら徐々に認められて変わる空気、
出場の前に立ちはだかる偉い人たちの壁等々
骨組みがほぼクールランニング
(なお劇中でちらっと言及がある。同時期なんかな)
でも実話なんだからしょうがない
王道で健全な良作としてセットで楽しめばいいでしょう
むしろもっと認知されていいクオリティですよ
やっぱり｢黒人が冬季五輪｣っていうわかりやすい珍しさと比べると弱いのかな
日本からしたらイギリスと北欧(ウィンタースポーツ強豪国)ってご近所だもんね
｢やりゃやれんじゃない？｣くらいに思ってしまうかもしれない
今の感覚だと最下位で一生懸命な人をバカにしたりしないけど
当時は公の場でも多少遠慮ない物言いがあったのかな
モブたちもオリンピアンとは思えない性格の悪さ
まあ素人がいきなり乗り込んでいけたり
大会が始まってから追加エントリーできたりと昔ゆえの大らかさは感じる
それでも始めて1年かそこらでオリンピック出ちゃうのは間違いなく偉業です
無謀な挑戦が偉業と呼ばれるかクレイジーと呼ばれるかは紙一重なんでしょう
周りに迷惑をかけない、かけ過ぎない程度だったら
基本尊重されるべきものなんだと思います
またスキージャンプという点では
当たり前に飛んでるように見ちゃうけど実はとても危険な世界であることを
素人からの練習過程を見ることで再認識できます
また競技時間は一瞬でも、いや一瞬だからこそ
めちゃくちゃ映える、画が迫力あって美しい
これは非常に映画向きだ
ちなみに主人公の名前はエディ・エドワーズ
日本で言うとモロ師岡みたいなもんだろうか。
