『タコピーの原罪』

マンガ

なんか話題になってたやつ
いじめられっ子を幸せにしようと奮闘する宇宙人の物語

このタコピーが善人で超科学アイテム持ってるのに弱っちい
しかも無邪気すぎて状況を理解できず
残酷な状況が明るく浮かび上がる不気味さをかもす
それが独自のテイストと大きなインパクトになると

ただあらためてテーマや展開を見ると伝統的で王道的
むしろ「普通」の良作と言えるかも

あえて言えばあれだけマイペースで気にしない子が
いじめっ子1人の存在で死ぬまで追い込まれるかは疑問
でも極端に見せる寓話・印象にこだわる映画のような仕上がり(尺も)で
だからこれでいいのかなって気はする

次々人間の嫌な部分にあてられて
湊かなえ作品のような気分の悪さがありますw

しかしこの手の
「加害者にも気の毒な事情があるんだから」って見方はダメだと強く言いたい
ひどいことをしてきた相手にやり返したならまだわかるが
別の人に発散した時点で自分も純粋な加害者なのよ
それ言い出したら加害者追い込んだ奴だって
また別の人からストレス与えられてるかもしれないじゃん

ちゃんと反省して罪と向き合うべきだ
未成年だろうと変わりありません

結局すれ違いを脱する機会をタコピーがもたらしたと解釈するなら問題ないものの
いじめられる側が対話を意識したことで関係改善したと解釈する場合
聲の形と同様のしこりは残るなあ。

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