『芸人交換日記〜イエローハーツの物語〜』

売る本の束から発掘したシリーズ
奇しくも火花と似た境遇の話を続けて読むことになったため
対比して楽しめました

こちらはコンビを組んでる芸人2人が、直接言いにくい本音を日記で言い合おうという形
日記と日記の間の空白で起こったことを読み取るのも味です

放送作家(が何かはわかるようなわからんような)の鈴木おさむが
テレビの現場で見てきたありそうな芸人像をリアルに描いた本書、
現役の芸人が実名で登場するあたりバクマンと通じるものもあるかな
(鈴木おさむは森三中大島の旦那であることも有名
私はホストちゃんシリーズで興味もちました)

火花と共通するのは売れない芸人の苦労や葛藤や夢持って生きる姿ですね
ぶっちゃけこっちの方がずっと読みやすくわかりやすい、
圧倒的に一般大衆(私含む)向けです
文学賞向けは火花でしょうが
こっちがその10倍は売れていいと思う

まあおもしろさと売れ方が一致しないという
芸人(芸能)の実態がここにも表れてると考えると実感増しかもですね

ただ諦めることが才能、については最後までどうかな~って印象
諦めてもいいってところまでやり切ることは偉大ですが
そりゃやっぱり諦めないに越したことはないよなーと

しかしこのコンビ、そもそもボケとツッコミが逆だったんじゃないかな…

タイトルとURLをコピーしました