有老不死の超人たちの無限戦闘マンガ
｢亜｣って劣るニュアンスだから現実には不適切表現扱いされそうですが
劇中では本当に人権がなく発覚したら捕獲される、
人体実験漬けにされる不遇な種族です
というのは老い以外で死なず何度でも蘇生する特殊な性質によるもので
臓器を無限生産するといった荒技さえ可能になるんですね
そうして主人公が捕まり繰り返し殺され
助け出してくれた亜人ゲリラが国家相手に戦争を始めるため
世直しや実験の暴露、社会的な待遇改善あたりで展開するかと思いきや
敵は戦闘を楽しんでるだけ&主人公は関与拒否という予想外の形に
当初のストーリー担当が即降りてそこから組んだせいなのかな
確かに軌道修正感は多少あるけど設定捨てずに繋がってるし
内容がバトルのみであってもまったく飽きさせない
簡潔に言うととにかくグッとくるんです
画風に違わず各キャラに芯が通っててモブに至るまでクール
というか世の中の創作史上最高にモブがカッコいい
プロフェッショナルの覚悟と潔さが光る！
またゲームの残機のごとくどんな死に方でも完全回復状態で復活する等
亜人の特性を頭脳的に組み込んで戦うのが面白い
(麻酔銃で無力化を図る⇔自殺でリセット の応酬)
生命への畏敬と相まってもはや現代版寄生獣と讃えていいかもしれません
不死といっても痛みは普通にあるので
何度も死にながら戦うのは並大抵のことじゃないですよ
加えてクレバーさ・潔さ・無邪気さがあるもんだから
大量殺戮者である佐藤に嫌悪感が湧かない…と言ったらあんまり良くないのか
少なくとも魅力と存在感のある宿敵像なのは間違いない
