いやー気分悪いというか重ね重ねげんなりというか
そんなことは湊かなえ初見じゃないから織り込み済みだが
ちゃんと最終的にまとまってくるんだなあ
やはり世の中の不幸が小さな悪意やすれ違いの積み重ねとして描かれてて
問題行動に後から背景が明かされて視野が広がる仕組みです
こうなると劇中では100%悪そうな人物も
見えないとこで何かあるのかなと思えてしまう
喧噪の発信源が案外凪いでたりクズっぽい奴が活躍を見せたり
気持ちが振り回されて忙しい
事件の真相求めて読んでたことをいい意味で忘れますｗ
構成としては
家庭内の殺人があって(詳細を知らない)その家の子たちと
向かいの騒がしい家の人たちの騒動が交互に展開
そこに見栄や嫉妬や身勝手ほか色々混ざり合って
持ち前のリアルでドロドロした世界の完成ですよ
感情で追い込むとともに画的にも盛り上がる形には
こなれてきたものを感じますね
しかしある程度の不幸の種は
のどかな田舎に行くとか軍隊生活に放り込んでやれば消失するんじゃねえかな
暴論だけどちょっと離れて見ることも大事よ。
