『煉獄のカルマ』

マンガ

いじめを苦に自殺したら悪魔的な女が現れて
自分の死で不幸になった人たちのフォローをするべく
ゴースト(ろくろのやつ)モードに突入する話

題材のせいもあって全体的に胸糞
スカッと倍返しするでもなく(まあ半沢がちゃんと倍返してたか疑問ではある)
なんかニュートラルな感じの着地
これで済む精神性って外国の人には疑問に映るんじゃないかなあ

しかし問題はそこじゃなくて
根本の作品世界が成立してないのよ
リアリティともまた違う、
登場人物が自分の人生を生きてないの
主人公に関わるイベントを劇的に見せるだけの基準で行動するから不自然極まりない
(トゥルーマンショーの世界観でしかあり得んやつ)
遠慮なく言うと中高生の書きもの

たとえばいじめって(たぶん)片手間にやるものでしょ
強敵に見せるために暴力性・卑劣さ・狡猾さを強調すればするほど
いじめ活動に全身全霊情熱をかける珍奇な人物像が出来上がります

超常女に至っては何故か「お前を苦しめるため」と言いながら
エンドレスで人助けのチャンスをくれる(そして結局蘇生させてくれる)
しかもループなのに1周期で全員助けなくていい(成功事実だけ持ち越せる)
等々もう至れり尽くせり
世界に凄まじい数の命が日々生まれては消えていく中
主人公1人にすごい根気よくかまってくれる訳ですよ

煉獄さえ完全にゆとり仕様なのは
メアリと魔女の花に近いものがあるか…
スピード感あったのはよかったかな。

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