『崖の上のポニョ』

映画・ドラマ

どうした宮崎駿
ってなもんで

魔法系魚の子が人間を好きになって
人間化して乗り込んでくるお話

人魚の物語プラス海が荒れてピンチになったり母に会う冒険をしたり程度で
ストーリー意識せず映像の雰囲気をゆったり楽しむ作品かと思いきや
終盤すごい勢いで設定の説明詰め込んだあげく
エヴァの最終回のような不可解な大団円で終了
宗教団体の作る映画ってこんな感じかなと思わせる怒濤のスピリチュアルです
(見たことないけども)

特にポニョ父は序盤「人間たちは驕りによって滅ぶのだハーッハッハ」状態だったはずが
終盤「このままじゃ大変なことになる」と懸命に解決へ導いてくれる
ローソン柄からくいだおれ柄に着替えて人格まで変わってしまったのか
まあ憎き人間が勝手に名づけた“ポニョ”呼びをさらっと受け入れてた
根は穏和な奴なのかもしれない

元の設定とか世界観があるのはわかるのよ
ただそれを2時間の映画に詰めるにあたって
簡潔に示すなりぼかすなり削るなりの一手間を惜しんじゃダメでしょ
自分で判断できなきゃ誰かに見てもらってさ

あと絵や動きはかわいいんですが
ジブリにしては塗りが粗いような…
TVアニメより大量に時間と予算かけて作るわかりやすいメリットって
視覚的な美しさが大きいと思うんだよなあ
特に波とか透明感なくてなんかゲル状っぽいです

少年宗介は親をファーストネーム呼びで昔のしんのすけを彷彿
見た目はむしろのび太の幼少期(黄色は避けるべきだった)
施設のばあちゃんたちがやたら洋アニメっぽいヴィジュアルなのも解せぬ

しかし主役系のハイティーンの小娘より若奥様いいなと思ってしまうのは
歳のせいですかね(知らんがな)

とりあえずジブリそのものに対してはムスカ大佐から
「どこへ行こうというのかね」の言葉を贈っといてもらいましょう。

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