『コクリコ坂から』

映画・ドラマ

ざっくり言ってしまうと昭和(戦後)版『耳をすませば』
カルチェラタンっていう高校の校舎だか部活棟だかを取り壊せ・守れってゴタゴタを軸に
寮母してる娘と船乗りの息子の爽やかな青春の一幕です

これがホント一幕って印象で
たとえば同じ高度経済成長期のオールウェイズなんかと比べると
断然物語の起伏が小さい
ちょっと冬ソナ的なすれ違いがあるくらいです

朝ドラのように日常の感覚で粛々と進むため
ぶっちゃけジブリのブランドがないと集客できない静かなお話
(猫やアリエッティと同様)
まあよそでやりにくい領域って考えれば意欲的と言えなくもないですが

でもせめて部活棟なり寮なり、史実に絡める程度のアクセントはほしいところ
カルチェラタンって実在したのかなと思ったけど
パッと見検索に出てこない…

一方で素朴な空気感が魅力なので役者に著名人起用するのは悪目立ち
声優が嫌でももっと無名寄りの俳優にするとかできるでしょ
主人公が本名とあだ名両方で呼ばれるのは中高年が混乱するし
なんか中身とアプローチが噛み合ってないんだなあ

そんな具合でどういう層に勧められるか悩む本作ですが
終始ムードがあって個人的には嫌いじゃないかな

なお私も高校の頃校舎建て替えでゴタゴタしてたのを思い出しました
熱心だったのは卒業生とか大人ばかりでしたねー

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