マンガに限らず作品というものは鑑賞する楽しみに加えて
それについて語る楽しみが存在します
面白かったけど心に残らない・クソゲーだけど語り合うと盛り上がる等々
その点本作は語りシロの鬼です
まずベラボーに絵がきれい
実写寄りのリアル感とマンガ的な愛嬌のバランスが良く色っぽさもある
作画専業でも高みへ行けそうです
対照的にネタが激しくバカでアングルも狂ってる
男性に対しても性的な視線を送る点は瀬奈陽太郎を思い起こしますが
散らかし方は木多康昭テイスト寄りかも
安価で展開決めてるのか、と思わせるような突飛さがありつつ
要所でまとめてきたから案外ストーリーもあったのかな
悪の組織と特殊警察の闘い、生活のため組織に潜入する主人公、
アクの強いキャラが入り乱れるカオスっぷりが魅力である一方
「今どういう状況だっけ」と状況を見失いやすいのが惜しい
ネタでいくのか世界観と物語でいくのか方針を定めて
主従のメリハリつけてやるともっと伸びたと思います
一言で言うといわゆる愛すべきバカ。